2011-04-06(Wed)
試し履き(違和感があればやめる)
試し履きをして違和感があると言われる場合には、
- お客様の足に靴が合っていない場合と、
- 靴そのものに原因がある場合
もし違和感があり、その違和感を店員に告げて店員の補正によって解消できないような違和感であれば、(幅を少し広げれば解消するといった違和感ではなく、何かが当たる、安定性が悪いような気がするなどはっきりと理由がわからないような違和感)例えどれだけデザインを気に入っていたとしても、購入はやめたほうが良いと思います。
その理由はやはり靴も人間が設計して生産されているので完璧だとは言えないからです。
そしてそれがたとえどんな有名なメーカーが作った靴であったとしても、メーカー品だからと安心して無理に買わないほうが良いと思います。
私は店で販売する商品はできるだけ、大手メーカーが作る一般的に知名度があるような商品を意識的に選ぶようにしています。
その理由はメーカーが大量生産するためには、ある程度品質に関しては真剣に考えなくては、大量の不良品を作ってしまうことになるので、その分チェック機能が働くため製品に安心感が生まれてくるからです。
また大量生産することで履き心地も他社に負けないように色々と考えなければならないので、
価格の割には履き心地も良いという商品を扱っている可能性が高いからです。
しかしそんなチェック機能を持っている大手メーカーであっても生産した製品を全部人間が一度履いてチェックすることは不可能です。
またそれがたとえできたとしても足の形は千差万別でばらばらなので、チェックしたモデルのひとりがその靴は問題無しだったとしてもそれが全ての人に当てはまるわけではないからです。
そして私が「靴を履いて違和感があればやめたほうが良い」ということを真剣に意識しだしたのは、売り場で接客している時のことです。
一万円以上の価格ラインの紳士靴を作っている比較的名前も通っている大手メーカーの靴をお客さんが試し履きした際に、お客さんがしきりに
「たぶん自分の足のせいだと思うが、なにか立っているだけでバランスが悪い」と言われたのがきっかけです。
結局そのお客さんは申し訳なさそうにして、その商品は購入されなかったのですが、帰られる際、お客様は「自分の足に原因がある」と言ってくれていましたが、しきりにバランスが悪いと言っておられたので、
念のため自分で履いてみたり、両手を入れてみたり、
横からみたりと色々な角度からその靴をチェックしてみたところ、
バランスが悪く感じると言っていた原因がなんとなくですが解るような気がしました。
そしてその気になった箇所を、靴の製造に詳しい本部スタッフに見てもらったところ、靴底に使う素材と、本体に使っている素材とが相性が合わないので、少し靴底の角度が狂っているのが原因だということでした。
こ
のような全く素人が見た目でわからないような理由であっても、それが靴の履き心地を大きく左右してしまう大きな要因になってしまうのだとその時つくづく感じました。
それ以来少しでもお客さんから試し履きで違和感があることを告げられた商品は、無理して販売せずに、
必ず後から自分なりに色々な角度からチェックするようにしています。
そのため靴を選ぶ際、理由が判明しない違和感があれば、遠慮せずにたとえ断りづらかったとしても店員に、その旨を伝え購入しないほうが良いと思います。
そうしていただけるほうが、店にとってもそのほうが商品を不良品かどうかチェックできるきっかけになり、結局は店の信用が守られる結果になると思います。
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